🚗【交通事故】 警察には通報しないで!しっかり賠償しますので!……という加害者の言い分を絶対に信じない方がいい理由

コラム

👥 登場人物

  • ダイキ:交通事故にあった友人から相談を受けている
  • たいじゅ先生:交通事故に詳しい、少しだけ優しい弁護士

🧑‍🎓 ダイキ:「たいじゅ先生、友人が接触事故にあったらしいんですけど、相手が『警察に通報しないで!全部弁償するから!』と言ってきたそうなんです。こういうとき、言い分を信じて警察を呼ばなくてもいいんですか…?」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「ご友人も大変だね。これね…結論から言うと、絶対に警察は呼んだほうがいい。相手の“しっかり賠償します”は、まず信じない方がいいよ。」


❌ なぜ加害者の言葉を信じちゃいけないのか?

🧑‍🎓 ダイキ:「やっぱりダメなんですね…。でも、なんでそんなに危ないんですか?」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「理由はいくつもあるよ。ひとつずつ説明するね。」


①約束が守られないケースが圧倒的に多い

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「まず、“請求されたものを全部払う”と言われても、あとで連絡が取れなくなったり、『そんなこと言ってない。』『そんな金額は払えない。』と態度を変える加害者は本当に多いよ。」

🧑‍🎓 ダイキ:「うわ…。その場では優しいけど後で手のひら返しってやつですね。」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「そうそう。想像していた以上の金額を請求されて、気持ちが変わるんだろうね。交通事故って、数万円で終わらずに、何十万円の賠償になったりするからね。」


②警察を呼ばないと「事故証明」が発行されない

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「事故証明書がないと、保険会社は事故として扱ってくれないんだよ。治療費も修理費も慰謝料も、“本当に交通事故があったの?”と疑われてしまって、払ってもらえない可能性があるよ。事故証明書がないと、交通事故があったって他人(警察や保険会社)に信じてもらいにくいんだよね。」

🧑‍🎓 ダイキ:「えっ、じゃあ警察呼ばないと、自分の保険すら使えないこともあるんですか?」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「そうだよ。保険料を払っているのに、保険会社に信じてもらえない可能性があるんだよ。だから、絶対に交通事故が起きたら警察に呼ばなきゃダメなんだ。警察に交通事故を届け出ないリスクが大きいことを知っておこうね。」


③人身事故だと後から痛みが出ることがある

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「事故直後はアドレナリンが出ていて痛みに気づかないことが多いらしいね。むち打ちなんかは翌日以降に急に痛くなることが多いからね。」

🧑‍🎓 ダイキ:「たしかに友人も“その時は大丈夫だったけど翌日痛くなった”って言ってました!」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「でも、警察を呼んでなかったら、“事故とケガの因果関係が不明”として治療費が払われないこともあるよ。むちうちの治療でも数カ月かかることがあるし、健康保険証を利用しても治療費は高くなるからねそれを自分で負担するってとてもきついよ。


④そもそも「警察を呼ばない」という選択肢は法律上ない

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「道路交通法では、事故を起こしたら警察に報告する義務があるんだ。
つまり、“通報しないで”というお願い自体がルール違反だよ。」

🧑‍🎓 ダイキ:「法律的にもアウトなんですね…。」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「そうだよ。法律的にアウトな要求を聞いても、得られるリターンなんかまったくないからね。あと、法律を守らない人が自分との約束は守るはずだって期待することも不合理だよね。だから、交通事故が起きたら、すぐに警察に通報しようね。正当な対応が一番「楽」だよ。


✔️ 結論

どんな軽い事故でも、必ず警察を呼ぶ!

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「まとめるとね――」

■ 相手が“払うから”と言ってもトラブルになることが多い
■ 警察を呼ばないと事故証明が出ず、保険が使えない
■ 後から痛みが出ることも多く、人身事故にできなくなる
■ 法律上、事故の報告義務がある
■ 結果として“通報しなかった側が損”をする

🧑‍🎓 ダイキ:「なるほど…。友人にも絶対“警察には必ず通報!”って伝えます!」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「うん、それが一番大事だよ。今からでもいいから、警察に通報しようか。事故は初めてだと焦るけど、ルールを守っておくことが後のトラブルから自分を守る一番の方法なんだ。」

 交通事故にあったとき、一番怖いのは「よく分からないまま対応してしまうこと」。不安なときは、交通事故に強い大樹綜合法律事務所の弁護士八木までご相談くださいね!

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