👥 登場人物
- 🧑🎓 ダイキ:友人が交通事故にあい、どう届け出ればいいか分からず相談。
- 👨⚖️ たいじゅ先生:交通事故案件が得意で、少しだけ優しい弁護士。
🧑🎓 ダイキ:「たいじゅ先生、友人が軽い交通事故にあったんですけど、警察に“物損事故で処理しておきますね”って言われたらしくて。でも、首がちょっと痛いらしいんです。こういうときって、物損事故と人身事故、どっちで届け出たほうがいいんですか?」
👨⚖️ たいじゅ先生:「うん、すごく大事な質問だね。結論から言うと、体に少しでも痛みや違和感があるなら“人身事故”で届け出るべきなんだ。その理由を詳しく説明するね!」
🚦 「物損事故」と「人身事故」の違い
👨⚖️ たいじゅ先生:「まず、基本的な違いを説明するとね――」
| 区分 | 内容 | 例 | 警察の扱い |
|---|---|---|---|
| 物損事故 | 車・ガードレール・建物など“モノ”だけが壊れた事故 | バンパーがへこんだ、塀を壊した | 物損事故として処理 |
| 人身事故 | 人の身体にケガ・痛みがある事故 | むち打ち、打撲、骨折など | 医師の診断書を提出して人身扱い |
👨⚖️ たいじゅ先生:「つまり、体の痛みがある=人身事故として届け出るべきなんだ。」
🧑🎓 ダイキ:「なるほど…。でも、“首がちょっと痛い”くらいでも、人身事故になるんですか?」
👨⚖️ たいじゅ先生:「もちろん!怪我の程度は関係ないよ!交通事故で、怪我したら人身事故で届け出るべきだよ。」
🏥 人身事故に切り替えるには?
🧑🎓 ダイキ:「例えば、最初は物損事故として届け出てたけれど、あとから人身事故に変更することはできるんですか?」
👨⚖️ たいじゅ先生:「できるよ。流れとしてはこうだね👇」
1️⃣ まず病院へ行って診断書をもらう(痛みが軽くてもOK)
2️⃣ その診断書を持って警察署へ
3️⃣ 「人身事故として扱ってほしい」と申し出る
👨⚖️ たいじゅ先生:「これで“人身事故”に切り替えられるんだ。ただし、事故からあまり時間が経つと認められにくくなるから、できるだけ早めに受診して、警察に届け出るのがポイントだね。」
⚖️ 人身事故として届け出るメリット
👨⚖️ たいじゅ先生:「人身事故にしておくと、次のようなメリットがあるんだ。」
- 警察が事故状況等に関する 実況見分調書を作成してくれる(証拠になる)
🧑🎓 ダイキ:「なるほど!もし“物損”のままだと、こうした資料は作られないんですね。」
👨⚖️ たいじゅ先生:「そのとおり。例えば、過失割合が争点にある事故で、事故状況に関する資料がないと、争うことは非常に難しくなるよね。だって、証拠もないと、説得は難しいもの。もちろん、ドラレコとかの資料があればいいけど、それでも証拠は多い方がいいからね。だから、身体に少しでも違和感があるなら、迷わず人身扱いにすべきだね。」
⚠️ 注意点・デメリットもある
👨⚖️ たいじゅ先生:「ただし、人身事故にはデメリットもあるんだ。」
- 加害者側の 刑事処分(罰金・点数) が発生する
- そのため、加害者や保険会社が “物損で済ませてほしい” と言ってくることもある
- ただ、被害者が“遠慮して”人身にしても、被害者に経済的なメリットはないよ。
🧑🎓 ダイキ:「うわぁ…なるほど。加害者に悪い気がして“物損でいいです”って言っちゃう人、多そうですね。」
👨⚖️ たいじゅ先生:「そういう人、めちゃめちゃ多いよ。あと、人身事故として届け出ない代わりに、慰謝料を増額してほしいって提案しても、保険会社は応じないからね。だから、怪我をしたけれど、人身事故の届け出をしないと判断するときに、見返りなんて期待しないようにね。」
💬 たいじゅ先生のまとめ
👨⚖️ たいじゅ先生:「まとめるとね――」
✅ 少しでも体に痛みがあるなら“人身事故”で届け出る(怪我の程度は関係ない!)
✅ 医師の診断書があれば、あとからでも切り替え可能(ただ、早めに切り替えよう!)
✅ 物損のままだと、警察が作成する実況見分調書は作成・入手できない。
🧑🎓 ダイキ:「ありがとうございます!これで友人にもしっかり説明できます!
“軽い事故でも人身扱いにしておこう”って伝えますね。」
👨⚖️ たいじゅ先生:「うん、それが一番大事だね。事故は誰にでも起こり得るから、落ち着いて正しい対応を取れるように覚えておこう。」
交通事故にあったとき、一番怖いのは「よく分からないまま対応してしまうこと」。
不安なときは、交通事故に強い大樹綜合法律事務所の弁護士八木にご相談くださいね。


