企業法務|ちょっとまって!その対応、フリーランス法上はまずいかも!

コラム

〜「いつもの外注」が法律上のリスクになる時代です〜


👥 登場人物
🧑‍🎓 ダイキ:スタートアップ企業の法務担当
👨‍⚖️ たいじゅ先生:企業法務を扱う、少しだけ優しい弁護士


「今まで通り」で本当に大丈夫?

🧑‍🎓 ダイキ:「たいじゅ先生、フリーランス法って最近よく聞きますけど……ぼくが働いてる会社はこれまで通りの外注対応で問題ないですか?」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「君の会社の顧問じゃないから、詳しいことは分からないよ。ただ、その「これまで通り」が、実は危ないこともあるよ。フリーランス法(正式には「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」)は、企業とフリーランスの取引に明確なルールを設けた法律だね。出来て間もない法律だから、少しだけ整理していこうか。」

🧑‍🎓 ダイキ:「ありがとうございます!そういえば、うちの会社の顧問弁護士って対応してくれてるんですかね?」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「顧問弁護士や社長のやる気次第だね。その点、ぼくは顧問先の会社への対応はばっちりだからね。きみの会社でも役立つと思うよ。」

🧑‍🎓 ダイキ:「うちの顧問弁護士、社長の友達らしいので、顧問弁護士の変更は当分なさそうですよ」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「そうか、、それは残念だ・・・」


✔️ 契約条件、きちんと明示していますか?

🧑‍🎓 ダイキ:「うちの会社の対応だと、業務内容はメールでざっくり伝えて、報酬は「いつも通り」でお願いすることもありますが……」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「そこが最初のチェックポイントだね。

フリーランス法では、発注時に

✔️ 業務内容
✔️ 報酬額
✔️ 支払期日
✔️ 支払方法

など事情を書面または電磁的方法で明示する義務がある。

🧑‍🎓 ダイキ:「「後で詰めましょう」はダメなんですね。」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「これをきっかけにやめた方がいいね。曖昧な発注はトラブルの元だそ、明示義務違反になる可能性もあるからね。」


✔️ 支払期日、具体的に決めていますか?

🧑‍🎓 ダイキ:「支払いは社内の締め処理の関係で多少前後することが……」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「注意が必要だね。

原則として、成果物の受領日から60日以内の支払いが求められている。

✔️ 「検収後、当社規定による」
✔️ 「追って連絡する」

こういった曖昧な定め方はリスクしかないね。

 支払日は具体的な日付または明確な算定方法で定めることが重要で、それを明示することが大事だね


✔️ 一方的な減額・やり直し要求をしていませんか?

🧑‍🎓 ダイキ:「納品後に「やっぱりここも直してほしい」とお願いすることはあります。」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「合理的な修正依頼は問題ないよ。でも、無償で当然のように追加作業を求めるのは危険だね。

ほかに、注意すべきなのは――

✔️ 発注後の一方的な報酬減額
✔️ 不当な発注取消し
✔️ 過度な支払遅延

 これらはフリーランス法が定める禁止行為に該当する可能性がある。」

🧑‍🎓 ダイキ:「法的にはアウトになることがあるんですね。」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「そう。企業側の「慣習」は通用しない時代だね。もちろん、やり直しがあるという前提で、契約内容を考えることも1つのリスク回避だね。」


✔️ 実質的に「従業員」扱いしていませんか?

🧑‍🎓 ダイキ:「週5日常駐でお願いしているフリーランスもいますが……」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「おぉ、それは重要なポイントだね。

✔️ 勤務時間を細かく管理
✔️ 業務内容を強く指揮命令
✔️ 他社の仕事を制限

こうした実態があると、

実質的に「労働者」と評価されるリスクがある。

🧑‍🎓 ダイキ:「それは労働基準法の問題になりますよね?」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「その通り。「労働者」と評価されるとフリーランス法ではなくて、労働法の出番だね。だから、最低賃金や残業代の未払いなどの労働法リスクにも発展する可能性があるよ。」


違反するとどうなる?

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「フリーランス法に違反すると、

✔️ 行政指導
✔️ 勧告
✔️ 企業名の公表

といった措置があり得る。

 レピュテーションリスク(企業に対する悪評が広まり、信用やブランド価値を損なうリスク)は想像以上に大きいよ。特に、上場企業は法令遵守がより一層求められるからね。リスク評価は、ダイキ君の会社よりもシビアだろうね。

🧑‍🎓 ダイキ:「企業ブランドにも影響しますね……」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「当然、大きく影響するよ。特に今は、取引トラブルがSNSで広がりやすい時代だし、忘れられても「記録」に残るからね。あと、消費者だけでなく、業務委託先を失うことにもなるからね。

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「なお、フリーランス法に違反することが業務委託契約にどう影響するのかは確定していない部分が多いよ。例えば、業務委託契約を解除する場合には30日前に予告しよう!というルールがあるけれど、これに違反して「今日で契約は解除ね。」と業務委託を解除しても、この「解除」が有効か、無効かはすぐには決まらないよ。この点では見解が分かれているけど、今日は割愛しよう。」

🧑‍🎓 ダイキ:「そういう点もリスクですよね。裁判になる可能性もあるわけですから。」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「そうだね。裁判になることもリスクだよね。


🧑‍🎓 ダイキの今日の気づき

🧑‍🎓 ダイキ:「「昔からこのやり方だった」は通用しない。ちゃんと見直さないと危ないですね。」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「その通り。

👉 発注時の明示義務
👉 支払条件の明確化
👉 不当な減額や取消しの回避
👉 労働者性リスクの確認

これを社内チェックリストにしておくといいし、社内研修をするべきだろうね。業務委託の人とやり取りをする部署契約を管理する業務担当者は特に必要だね。

🧑‍🎓 ダイキ:「まずは外注フローの洗い出しから始めます!」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「それがいいね。問題が起きる前の法務チェックが企業を守るよ。問題が生じたあとの解決には時間や費用、手間などの多くの資材を消費するからね。予防法務はこれからの時代、特に価値をもってくるよね。」

🧑‍💼 ダイキ:「そうですよね。社長もそれに気づいてくれるといいですね。」

👨‍⚖️ たいじゅ先生:「問題が起きると、気づいてくれるかもだね。」


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