事実の経過が分かる資料作成のポイント

コラム

 弁護士に相談する際、事実の経過を整理した資料があると、状況を正確に伝えやすくなります。次の項目を意識して作成すると、内容や事情を把握しやすく、より的確なアドバイスが受けられます。


1. 基本情報

 まずは、相談者自身や関係者の情報をまとめます。

  • 相談者の氏名・住所・連絡先
  • 関係者の氏名・住所・連絡先(例:相手方、関係する第三者など)
  • 関係性の説明(例:「元配偶者」「取引先の担当者」「隣人」など)

2. 時系列での出来事の整理

 トラブルや問題が発生するまでの経過を、できるだけ具体的に時系列でまとめます。

  • 日付(「○年○月○日」など正確な日付が理想ですが、「○月上旬ごろ」などでもOK)
  • 場所(例:「自宅」「会社の会議室」「飲食店」など)
  • 出来事の内容(できるだけ具体的に、短文で)
  • 関係者の発言や行動(「○○と言われた」「○○をされた」など)

例:具体例
2024年●月●日 自宅で相手方と話し合いを行った。このとき、相手方は「○月○日までに支払う」と言い、私もこれに同意した。
2024年●月▲日 約束の期日を過ぎても支払いがなかった。
2024年●月×日 相手方に電話をしても、相手方は電話にでなかった。


3. 発生している問題の内容

現在どのような問題が発生しているのか、具体的に記載します。

  • 金銭トラブル(例:「○万円の支払いが滞っている」)
  • 契約違反(例:「契約内容と異なる対応をされた」)
  • 人間関係の問題(例:「繰り返し迷惑行為を受けている」)

4. 関係する証拠のリスト

証拠として役立つ資料があれば、一覧にまとめて、相談日時に持参してください。

  • 契約書や合意書
  • メールやLINEのやり取り(スクリーンショットや印刷したもの)
  • 請求書や領収書
  • 録音データの内容(録音がある場合は、日時、発言者、発言内容を反訳するとよいです)
  • 写真や映像(物損やケガの状況などが確認できるもの)

5. これまでの対応と相手の反応

相談者がこれまでに行った対応と、それに対する相手の反応を記載してください。

  • 自分が取った対応(例:「内容証明郵便を送った」「電話で支払いを催促した」など)
  • 相手の反応(例:「無視された」「『弁護士を通して』と言われた」など)

6. 弁護士への要望や相談したいこと

弁護士にどのような対応を求めたいのか、希望を伝える項目です。

  • 「支払いを求めたい」
  • 「相手との交渉をお願いしたい」
  • 「裁判になった場合の見通しを知りたい」 など

➡️ 「まだ自分でもどうしたらいいか分からない」といった場合も、そのまま伝えて構いません。一緒に何ができるかを考えましょう。


7. その他の参考情報

 相談内容で気になる情報を記載してください。重要ではないかも?と思うかもしれない情報も気にせずに記載してください。ときに思わぬ重要な情報が記載されているときがありますので、よろしくお願いします。

  • 関係者の性格や相手方の態度(怒りっぽい、法律を無視しがち、短絡的など)

まとめ

事実の経過が分かる資料を作成する際は、次の7つの項目を意識すると、相談がスムーズに進みます。

1️⃣ 基本情報
2️⃣ 時系列の整理
3️⃣ 問題の内容
4️⃣ 証拠のリスト
5️⃣ これまでの対応と相手の反応
6️⃣ 弁護士への要望
7️⃣ その他の参考情報

完璧に準備できなくても大丈夫です。「分かる範囲でまとめる」ことが大切です。資料を用意することで、安心して相談に臨むことができます。

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