サインする前に気をつけるべきこと、たいじゅ先生が解説!
🎭 登場人物
🧑🦱 ダイキ:警察の取調べを受けたばかり。供述調書にサインを求められて戸惑っている
👨⚖️ たいじゅ先生:少しだけ優しい弁護士
📞 ある日の相談室にて…
🧑🦱 ダイキ:「たいじゅ先生、ちょっと相談があって…。昨日、警察で取調べを受けたんですけど、最後に“供述調書”っていうのを渡されて、“サインして”って言われたんです…」
👨⚖️ たいじゅ先生:「お金を払う姿勢を見せずに、スッと会話を始める能力がすごい。僕でなきゃ、見逃しちゃうね。まぁ、、、大事な場面だから、相談に乗るけども。供述調書は“証拠”になる可能性がある書類だから、内容をよく確認して慎重に対応しないといけないんだ。」
🧑🦱 ダイキ:「へへ。ごめんなさーい。やっぱりそうなんですね。雰囲気に流されて、ほとんど読まずにサインしそうになりました…」
👨⚖️ たいじゅ先生:「こいつ・・・・それは危ないところだったね!今日は“供述調書にサインする前に絶対に知っておいてほしいこと”を、わかりやすく説明するよ。弁護士の僕が無給でね!」
❓ そもそも供述調書って何?
👨⚖️ たいじゅ先生:「供述調書っていうのは、警察や検察が、取調べ中に被疑者や参考人等から聞いた話を文章にまとめた書類のことだよ。」
🧑🦱 ダイキ:「そうなんです。警察官が書面に文字を打ち込んでて、僕はただ待ってるだけで驚きました。でも、内容を読むと、ボクが言ったこととちょっと違ってました…“こんなニュアンスじゃなかったのに”って思うところもあって…」
👨⚖️ たいじゅ先生:「そうそう、それがよくある問題点なんだ。“調書に書かれた言葉”と、“実際に言った言葉”が微妙に違ってることが多いんだ。そのままサインすると、それが“あなたの発言”として裁判でも使われちゃうんだ。」
🧑🦱 ダイキ:「なんで、そんな問題がおきるんですか?」
👨⚖️ たいじゅ先生:「人は信じたいものを信じるんだよ。あと、自分にとって都合の良い事実や事情を優先的に得ようとするからだよ。例えば、捜査機関の方で「こういうストーリーで犯罪が行われたんだろう」という捜査の前提があった場合には、その捜査の前提に沿うような内容になりやすいよ。あとは、「あの人が犯人だろう」って見立てがあると、犯人だと思われやすい表現になったりするよ。」
⚠️ 供述調書で注意すべきポイント3つ
✅ ① 調書の内容を“必ず全文読む”
👨⚖️ たいじゅ先生:「まずは、全文を丁寧に読むこと!」
🧑🦱 ダイキ:「正直、早く帰りたくて流し読みしちゃいそうでした…」
👨⚖️ たいじゅ先生:「わかるよ。取調室って居心地悪いよね。狭いし、汚れてるし。でも、発言した内容と違うままサインしてしまったら、自分にとって不利な証拠になりかねない。だから、読みにくくても必ず全文を確認しよう。」
✅ ② わからない言葉や表現は遠慮せず質問する
👨⚖️ たいじゅ先生:「“この言い回し、意味が違う気がする…”って思ったら、遠慮せずに“これはどういう意味ですか?”って確認すること。」
🧑🦱 ダイキ:「そうなんですね…警察の人が「これでいいでしょ?」って感じで急かしてきたので、聞きづらかったです…」
👨⚖️ たいじゅ先生:「気持ちはとてもよくわかるよ。警察官に嫌われたくないよね。なんか不利益なことされちゃうかもとか心配になるよね。ただ、人生がかかってることだから、そこは勇気を出して欲しいな。調書の内容は“その場の空気”で決めてはいけないんだ。」
👨⚖️ たいじゅ先生:「警察官も早くに仕事を終わらせたいから、「大丈夫ですよ、これぐらい。読んだ人も分かりますよ。」とか言ってくると思うよ。ただ、警察官はその言葉に責任を持てないし、後になって警察官の責任の追及もできないから、ほんとに信じちゃだめだよ。」
✅ ③ 違和感があれば、サインしなくてもOK!
👨⚖️ たいじゅ先生:「もし、少しでも“おかしい”とか“これは言ってない”と思うところがあれば、その場でサインしなくて大丈夫。」
🧑🦱 ダイキ:「えっ、サインを拒否してもいいんですか!?」
👨⚖️ たいじゅ先生:「もちろん。調書は“本人の同意があってはじめて成立するもの”だから、無理にサインさせることはできないし、しちゃいけないんだ。」
🧑🦱 ダイキ:「知らなかったです。普通に、サインするものかと思ってサインしちゃいそうです」
👨⚖️ たいじゅ先生:「日本人は場の流れに流されやすいからね。サインを断るとき理由を聞かれたら、「実は弁護士に止められてまして、、後から怒られちゃうんで、、、」とか言っておけばいいよ。」
🧑🦱 ダイキ:「でも、サインしなくて不利益になったりしませんかね。」
👨⚖️ たいじゅ先生:「取り調べに呼ばれることが再度あるかもだね。ただ、サインをすると、ほんとに後から後悔することになるかもしれないんだ。裁判官は、サインをした供述調書は信用できるって考える職業の人だよ。あとから訂正もできないし、違うことを説明しても信じてくれないと思っておくべきだよ。供述調書は法的に重要な書類だから、そんな安易に人はサインしないだろうって意識があるんだろうね。」
🧑⚖️ ダイキの今日の学びまとめ
✍️ サインする前に確認すべき3つのこと
- 全文をきちんと読むこと
- わからない言葉や表現をそのままにしない(できるなら、訂正を提案しよう!)
- 納得できないならサインしない勇気をもとう!
🧑🦱 ダイキ:「たいじゅ先生、聞いておいてよかったです…!警察に言われたら“断れない”と思ってました。」
👨⚖️ たいじゅ先生:「警察の言葉は重く感じるけど、ダイキくんにもちゃんと“選ぶ権利”があるよ。とくに供述調書は、後々に大きな影響を与えるから、本当に大事なんだ。だから、安易にサインしないようにね」
🧑🦱 ダイキ:「これからは流されずに、ちゃんと確認してからサインするようにします!」
👨⚖️ たいじゅ先生:「次の取り調べでも頑張ってね。あと、そろそろ相談料の準備をして欲しいものだね。」
📞 調書へのサインを求められて不安な方へ
「これって本当に自分の言葉?」
「サインしたらまずいかも?」
少しでも不安に思ったら、刑事事件に詳しい大樹綜合法律事務所に相談するのがベストです。
調書にサインする前に、“本当に大丈夫?”を確認することが、未来を守る第一歩。
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