ハラスメント相談を受けたとき、企業がやってはいけない3つの行動とは?
🎭 登場人物
🧑💼 ダイキ:人事担当2年目。最近、社内でハラスメントの相談を受けて困っている
👨⚖️ たいじゅ先生:少しだけ優しい弁護士
📞 ある日、ダイキがたいじゅ先生に電話相談をしました
🧑💼 ダイキ:「たいじゅ先生、こんにちは。実は社内でセクハラの相談を受けたんですが、どう対応したらいいか不安で…。」
👨⚖️ たいじゅ先生:「こんにちは、ダイキくん。君が社会人になってもう2年目か。時の流れは早くて、びっくりするね。それは大事な相談ですね。対応を間違えると、会社側が責任を問われる可能性もあるから、慎重にいきましょう」
🧑💼 ダイキ:「はい…!絶対に間違えたくないです。やっちゃいけない対応とか、ありますか?」
👨⚖️ たいじゅ先生:「ありますよ。今日は企業が絶対に避けるべき“NG対応”を3つ紹介しましょう。」
🚫 やってはいけない対応その1
「気のせいでしょ」と、相談を軽くあしらう
👨⚖️ たいじゅ先生:「まず一つ目は、相談を真剣に受け止めないこと。例えば、相談者に「気のせいだよ」とか言っちゃうパターンだね。」
🧑💼 ダイキ:「“そんなの冗談でしょ”とか、“気にしすぎじゃない?”みたいな?」
👨⚖️ たいじゅ先生:「そうそう。これは二次被害につながる危険があります。被害を訴えた人が、『もう誰にも相談できない…』と感じてしまって、問題を抱えてしまうんだ。すると、問題を抱えきれないほど大きくなるまで放置してしまって、問題が爆発しちゃって、社内が大変、、、ってことになるんだ。」
🧑💼 ダイキ:「うわ…下手したら会社への信頼も失いますね。」
👨⚖️ たいじゅ先生:「会社の信頼もそうだけど、大事な従業員も失うことになるんだ。ほかの従業員も、こういうときの会社の対応をみているから、特に重要だよね。相談があったら、まずは事実確認を丁寧に行うことが大切だよ。」
🚫 やってはいけない対応その2
相談者の名前を加害者に伝えて、事情を聞き取る。
🧑💼 ダイキ:「あっ…これ、うちの上司がやっちゃってたかも…」
👨⚖️ たいじゅ先生:「これはかなりリスキー。“報復”や“逆恨み”の原因になってしまうこともあるんです。」
👨⚖️ たいじゅ先生:「原則として、相談者の同意がない限り、実名を出すのはNGと思って対応するべきだね。調査の進め方には、いつも以上に慎重さが求められるから、情報の取り扱いには気を付けよう。」
🧑💼 ダイキ:「相談してきた人が『バレたら怖い』って思ってたら…もう誰も声をあげなくなりそうですね。」
🚫 やってはいけない対応その3
何もしない・放置する
👨⚖️ たいじゅ先生:「そして3つ目は、“とりあえず様子を見よう”と何もしないこと。」
🧑💼 ダイキ:「えっ、でも証拠がない場合とか、動きにくくないですか?」
👨⚖️ たいじゅ先生:「相談者から相談を受けたにもかかわらず放置すると、「隠ぺい」と受け取られたり、被害者が心身の不調をきたし退職に追い込まれるリスクがあるからね。相談を受けたら速やかに事実調査を開始し、誠実に対応する必要があるよ。放置はダメ。会社には“ハラスメントを防ぐ義務”があるからね。」
👨⚖️ たいじゅ先生:「社内での聞き取りや状況確認、必要に応じた配置転換、ハラスメントに関する研修の実施など、何かしらの対応を始めることが大切だね。」
🧑💼 ダイキ:「なるほど…。動かないことで会社が責任を問われる可能性もあるんですね。」
✅ 今日のまとめ
👨⚖️ たいじゅ先生:「じゃあ、ダイキくん。今日のポイントを振り返ってみよう!」
❌ 企業がやってはいけない3つの対応
- 「気にしすぎ」と相談を軽視する
- 相談者の名前を加害者に勝手に伝える
- 何もせずに放置する(対応を後回しにする)
🧑💼 ダイキ:「わかりました!どれもやりがちだけど、一歩間違えると大問題なんですね…」
👨⚖️ たいじゅ先生:「その通り。ハラスメント対応は“誠実・丁寧・迅速”が基本。ダイキくんみたいに真剣に向き合ってくれる人がいる会社は、きっと信頼されますよ。」
🧑💼 ダイキ:「たいじゅ先生、ありがとうございます!うちの会社でも、ちゃんと見直してみます!」
📞 ハラスメント対応でお困りの方へ
企業側の対応ミスが、社内トラブルを大きくし、最悪の場合には法的責任や賠償問題に発展することもあり得ます。
「この対応、大丈夫かな…?」と感じたら、労働問題に強い大樹綜合法律事務所に一度ご相談ください。社内の平和を守るためにも、早めの行動がカギです。
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